JavaScriptの基本文法と構文を理解することは、プログラミングの土台を作るために重要です。この章では、JavaScriptの「変数とデータ型」、「演算子と式」、「条件分岐」、「ループ」、そして「関数の定義と呼び出し」について詳しく解説します。それぞれの項目について順に解説し、具体的なコード例を用いながら説明します。
JavaScriptでは、変数を定義する際に、var
、let
、const
の3つのキーワードが使えます。それぞれ役割や性質が異なり、適切に使い分けることでコードの品質が向上します。
var
: グローバルスコープまたは関数スコープに属し、再宣言と再代入が可能です。let
: ブロックスコープに属し、再宣言はできませんが再代入が可能です。const
: ブロックスコープに属し、再宣言も再代入もできません。主に定数に使用します。var x = 10;
let y = 20;
const z = 30;
JavaScriptには、主に以下のデータ型が存在します。
Number
): 整数および浮動小数点数を表します。let age = 25;
let price = 99.99;
String
): テキストデータを表します。シングルクォートまたはダブルクォートで囲みます。let name = 'Alice';
let greeting = "Hello, world!";
Boolean
): true
またはfalse
の2つの値をとるデータ型です。let isStudent = true;
let hasLicense = false;
Undefined
): 変数が未定義の場合に自動的に設定される型です。let unknown;
console.log(unknown); // undefined
Null
): 明示的に「値が存在しない」ことを示す型です。let data = null;
Object
): キーと値のペアの集合を持つ複雑なデータを格納します。let person = {
name: 'Alice',
age: 25
};
Symbol
): ユニークな識別子として利用されます(主に高度な用途に使います)。算術演算子は数値の演算を行うための記号で、基本的には+
、-
、*
、/
、%
などがあります。
let a = 10;
let b = 3;
console.log(a + b); // 13
console.log(a - b); // 7
console.log(a * b); // 30
console.log(a / b); // 3.3333...
console.log(a % b); // 1
比較演算子は2つの値を比較し、true
またはfalse
を返します。
==
: 等価(型変換が行われる)===
: 厳密等価(型変換なし)!=
: 不等!==
: 厳密不等<
、<=
、>
、>=
: 数値の大小比較let x = 10;
let y = '10';
console.log(x == y); // true
console.log(x === y); // false
console.log(x != y); // false
console.log(x !== y); // true
論理演算子は、複数の条件を組み合わせた条件式を作るために使用します。
&&
: 論理積(AND)||
: 論理和(OR)!
: 否定(NOT)let isAdult = true;
let hasLicense = false;
console.log(isAdult && hasLicense); // false
console.log(isAdult || hasLicense); // true
console.log(!isAdult); // false
代入演算子には、基本の=
以外にも、+=
、-=
、*=
、/=
、%=
といった複合代入演算子があります。
let x = 10;
x += 5; // x = x + 5
console.log(x); // 15
if
文は条件が満たされた場合にブロック内のコードを実行します。else if
やelse
を用いて複数の条件を設定できます。
let score = 85;
if (score >= 90) {
console.log("Excellent");
} else if (score >= 70) {
console.log("Good");
} else {
console.log("Needs Improvement");
}
switch
文は、特定の値と一致する場合に特定のコードを実行します。break
を使用してブロックの実行を終了させ、default
はどのケースにも一致しなかった場合の動作を定義します。
let color = "blue";
switch (color) {
case "red":
console.log("Color is red");
break;
case "blue":
console.log("Color is blue");
break;
default:
console.log("Unknown color");
break;
}
for
ループは、反復処理を指定した回数だけ実行するのに適しています。
for (let i = 0; i < 5; i++) {
console.log(i);
}
while
ループは、条件がtrue
である間、ブロック内のコードを繰り返し実行します。
let i = 0;
while (i < 5) {
console.log(i);
i++;
}
関数は特定の処理をまとめたブロックで、コードの再利用性を高め、プログラムを構造化するのに役立ちます。function
キーワードを用いて定義し、関数名と引数を指定します。
function greet(name) {
console.log("Hello, " + name + "!");
}
greet("Alice"); // Hello, Alice!
関数が計算結果などを返す場合には、return
文を使います。
function add(a, b) {
return a + b;
}
let result = add(5, 3);
console.log(result); // 8
以上が第2章の詳細な解説です。JavaScriptの基本文法を理解することで、応用的な内容やプロジェクトにもスムーズに進めるようになります。次の章では、さらに深い概念やより高度なテクニックに進んでいきましょう。